外壁は部分補修でも対応可能?部分補修の方法と注意点
外壁に1箇所だけヒビが発生している、サイディングボードが反っている、などの症状がある場合、外壁の部分補修で対応できる場合があります。
しかし、状態によっては全体を外壁塗装するなど、全体補修が必要になる場合もあります。
このページでは、外壁の部分補修や全体補修の種類、部分補修をする際の注意点をご紹介します。
外壁の部分補修の種類
外壁の部分補修の種類は、補修箇所によりいくつかの種類があります。
クラック補修
外壁の部分補修で最も一般的に行われるのがクラック補修です。
外壁に発生したひび割れを補修します。
ひび割れはその大きさやひびの入り方により、補修の規模や緊急性が異なります。
幅0.3mm以下のヘアークラックと呼ばれる軽微なひび割れは外壁塗料の塗膜のみがひび割れしている状態ですので、外壁塗装で補修が可能です。
一方で、幅0.3mm以上の構造クラックと呼ばれるひび割れは外壁に深刻なトラブルが起こる可能性がありますので、早急な補修が必要です。
構造クラックの補修は次のような工法で行います。
・ダイレクトシール充填工法
ひび割れに直接弾性シーリング材や弾性エポキシ樹脂などを注入する工法です。
クラックを広げないようにするというよりは、本格的な補修工事の防水補修のような、簡易的な意味合いの補修工事です。
・U字カットシール充填工法
大きめのクラックを補修する際に使用する工法で、電動カッターでクラックの形をU字に整え、溝にプライマーを塗った上にシーリング材を注入し、ひびを埋めます。その上から外壁塗装をし、表面をきれいにします。
コーキングの打ち替え
サイディングボードの目地やサッシ周りに使われるコーキングは5~10年で劣化します。
その場合、コーキングの打ち増しまたは打ち替えで補修を行います。
コーキングの打ち増し工法は、今あるコーキング材を除去せずにそのまま上からコーキング材を充填する方法です。
コーキングの打ち替え工法は、古いコーキング材を取り除いたあと、新しいコーキング材を充填します。
打ち替え工法の方が手間がかかり、価格が高めですが、打ち替えの方が寿命が長くなるため、おすすめです。
部分塗装
劣化がある部分だけを外壁塗装を行う方法です。
クラック補修のあとに外壁塗装で仕上げる際、全体を塗装せずに部分塗装で仕上げる場合があります。
サイディングのビス打ち
サイディングボードが反ったり浮いたりした場合にビスを追加で打ち込んで補修します。
ビスはサイディングボードを下地に固定する役割があります。
サイディングボード用のビスは、引抜強度がありサイディングボードの重さに耐えることが可能で、さらに食い込み力が強くサイディングボードがずれにくく劣化しにくいという特徴があります。
ビス打ちで補修できるかはサイディングボードの浮きや反り具合によります。
反りや浮きがひどい場合はサイディングの張り替えが必要ですので、まずは業者に状態を診断してもらいましょう。
外壁の全体補修の種類
外壁塗装
外壁に劣化症状が現れている場合、通常は建物全体を外壁塗装します。
劣化症状が現れているのは一部分でも、全体で同じように劣化している可能性が高いためです。
外壁塗装は塗料によって耐用年数や施工費用に幅があります。
次回の外壁塗装のタイミングや、予算、外壁に持たせたい機能などに合わせて塗料選びをしましょう。
カバー工法
カバー工法とは既存の外壁の上から新しい外壁材を重ね張りする工法です。
外壁材が劣化して外壁塗装では対応できない状態になっているものの、重ね張りよりも工事費用を安く抑えたい場合に向いている工事です。
一般的に軽量なガルバリウム鋼板などを重ね張りしますが、重ね張りして外壁が2重になることによって断熱性と防音性の向上が期待できるというメリットがあります。
一方で、建物の総重量が増加して耐震性が下がったり内部結露が発生する可能性がある、といったデメリットも存在します。
また、旧外壁の上からそのまま外壁を重ねるため、リフォームのタイミングで外壁内部の補修や点検が出来ない点は注意が必要です。
張り替え
張り替えは既存の外壁を取り除き、新しい外壁材に張り替える工法で、戸建て住宅の外壁リフォームでは最も大掛かりな工事です。
外壁材を撤去するため壁の内部もしっかりメンテナンスできるので、雨漏りにより被害を受けてしまった外壁や、カバー工法を行える強度がない場合に行います。
サイディングボードをすべて交換しますので、まったく違うデザインの外壁材に張り替えて建物のイメージを一新することも可能です。
一方で、大規模工事のため、工事期間が長く、費用も高い点はデメリットです。
部分補修の注意点
外壁の部分補修をする場合は、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
原因の調査はしっかりと行う
部分補修を行う際には傷みの原因をしっかりと調査したうえで行うことが大切です。
部分的に傷みが出ていても劣化は全体に起こっている可能性が高く、部分補修ではあまり意味がない場合もあるためです。
原因を調査したうえで、部分的な対応だけで問題なければ部分補修をし、全体的な劣化が原因の場合は全体をリフォームしましょう。
部分補修でも足場が必要な場合がある
補修箇所によっては足場を設置する必要があります。
外壁工事は高所作業になりますので、高所で作業する場合は足場は不可欠です。
この場合、足場代がかかりますので、全体補修との料金の差を見て検討すると良いでしょう。
部分補修は外観に違和感が出やすい
部分補修で外壁塗装する場合、周辺部分に似た色に調合して違和感のないように塗装します。
そうは言っても、補修部分の塗膜は新しいのでどうしても目立ってしまいます。
美観に影響する場所では広い範囲を塗装するなどの工夫が必要です。
外壁の部分補修は業者へ依頼しましょう
外壁の部分補修について解説しました。
外壁に劣化や不具合を見つけたときは自分で補修しようとせず、まずは業者に連絡しましょう。
補修の道具はホームセンターやネットで購入でき、自分でも補修できますが、外壁は不具合の原因を正しく調査し、適切な補修を行う必要があります。また、補修が高所作業になった場合、非常に危険です。
費用を抑えようとDIYしたら追加補修が必要になり、かえって費用がかかってしまった、ということも起こりかねません。不具合を見つけたらまずは外壁塗装業者に連絡し、劣化具合を診断してもらうことをおすすめします。
親切・丁寧・ひたすら一本気で評判の、 鹿児島市の塗装専門会社です。
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