外壁塗装は一般的に10年に1回の頻度で行う必要があります。
では、どの季節に行うのが最適なのでしょうか。
結論から言えば外壁塗装は施工条件さえ合えば年間を通して施工が可能ですが、春と秋は特に条件が良く、塗装に適しています。
今回は、外壁塗装の季節ごとのメリットとデメリットをご紹介します。
春の外壁塗装
3月
徐々に気候が穏やかになってくる時期です。
雪が降ることもありますが、大雪となるケースは少ないでしょう。
外壁塗装のベストシーズンの幕開けとも呼べる時期ですが、春一番など暴風が吹くと砂埃が外壁に付く恐れがあるため、施工ができない日もあります。
また、春の訪れとともに雨の日も増えるため、工事期間が長くなる可能性があります。
4月
4月は3月と同様に雨も多く降りますが、日照時間も長くなり、外壁塗装のベストシーズンとなります。
気温も安定しており、湿度も低いため、塗料が乾きやすく、工事もスムーズに進みます。
5月
5月はカラっと晴れる日も多く、施工条件は申し分のない時期です。
しかし、ゴールデンウィーク中は業者も休みになる可能性があります。
依頼する場合はカレンダーをよく確認しておくことが大切です。
春の外壁塗装のメリット
春は外壁塗装のベストシーズンです。
施工条件も良く、塗料が乾きやすいため、工事がスムーズに進みやすい時期となります。
春の外壁塗装のデメリット
春先は雨が多く、強風で砂埃が舞う日もあり、そのような天候の日は施工ができません。
外壁塗装で最も人気のある時期ですので混み合っており、思うような時期に施工が依頼できないケースもあります。
梅雨時期の外壁塗装
6月
6月に入ると梅雨入りし、7月初旬までは雨のシーズンとなります。
湿度も増え、日照時間も少なくなります。
6月は外壁塗装ができないと考えている方もいらっしゃいますが、実際には施工が可能です。
雨の日は工事がお休みになり、工期が伸びることを考慮しておけば、空いていて予約が取りやすいシーズンです。
梅雨時期の外壁塗装のメリット
雨が降らなければ施工が可能です。
梅雨時は避ける方も多いため、工事の日程を入れやすい季節です。
梅雨時期の外壁塗装のデメリット
雨の日や湿度が85%以上の日が多く、工事期間が長くなる可能性があります。
夏の外壁塗装
7月
7月中旬頃までは梅雨により悪天候が多いものの、後半になると本格的に夏を迎えます。
梅雨明けまでは雨により工期が長くなる可能性もありますが、梅雨が明けたら塗料が乾きやすく外壁塗装には良い時期です。
8月
8月は日照時間が長く、塗料が乾きやすい時期です。
一方で、高温になり、作業者にとってきつい時期であるのも事実です。
また、最近ではゲリラ豪雨の心配もあります。
8月は塗装業者がお盆休みに入る会社も多いため、希望日に施工が可能か早めに確認しておきましょう。
夏の外壁塗装のメリット
日照時間が長く、作業が早く進みます。
気温が高いため、塗料が乾きやすく、塗装に適しています。
夏の外壁塗装のデメリット
塗装中は窓を閉め切らなければならず、クーラーで対応する必要があります。
ゲリラ豪雨や台風など悪天候になるケースもあり、作業が中止になる場合があります。お盆期間は業者が休みになります。
秋の外壁塗装
9月
9月は台風と秋雨前線により、降水量が多い時期です。
一方、空気も乾いて涼しくなるため、春に次いで外壁塗装のベストシーズンの始まりとなります。
10月
10月は気候も安定してくるので、外壁塗装に適した季節になります。
人気のシーズンとなりますので、この時期に塗装を依頼したい場合は早めの相談が必要です。
11月
気温も5℃を下回らず、降水量も少なく、引き続き施工条件の良い季節となります。
年内に外壁塗装を終えてしまいたいと考えている場合は、できるだけ11月までに外壁塗装を終えると良いでしょう。
秋の外壁塗装のメリット
秋は春に次ぐ外壁塗装のベストシーズンです。
空気も乾燥し、暑さも和らぐため、施工環境も良い季節と言えます。
秋の外壁塗装のデメリット
台風、秋雨前線により雨が多い時期があります。
また、混み合いやすいため、秋に塗装を依頼したい場合は早めに業者に連絡することが大切です。
冬の外壁塗装
12月
12月下旬になると気温が5℃を下回る日が出てきますのでその場合は施工ができません。
また、年末は業者も休みになりますので、年をまたぐと足場が掛かったまま年越しを迎えることになってしまうため、スケジュールには十分注意が必要です。
1月
1月は日照時間が長いものの1年で最も寒い時期です。
気温が5℃を下回る日も増えるため、地域によっては施工できない可能性があります。
しかし、温暖な地域では問題なく施工が可能です。
2月
寒さは緩むものの、外壁塗装ができるぎりぎりの気温の日が続きます。
日暮れもまだまだ早いため、作業時間が限られてしまう可能性があります。
冬の外壁塗装のメリット
冬は外壁塗装業者が空いている傾向がありますので、希望した日程で塗装をしやすい季節です。
温暖な地域であれば問題なく施工が可能です。
冬の外壁塗装のデメリット
気温5℃未満の日は施工ができませんので、地域によっては外壁塗装ができない季節です。
日が短いため、作業時間が限られてしまいます。
外壁塗装ができない気象条件
外壁塗装は悪天候など、施工できない気象条件があります。
当てはまる場合は施工できませんので、工事が延期になったり、地域によってはその時期は業者が施工を行っていない場合がありますので注意が必要です。
雨・雪
雨・雪の日は水分が外壁について塗料が水で流れてしまったり乾きにくくなるため、施工ができません。
外壁塗装では乾燥が重要で、十分に乾燥していない状態で塗装をすると施工不良の原因となります。
したがって、雨や雪の日は工事はお休みとなります。
湿度85%以上
湿度が85%以上ある環境では塗料の乾燥に時間がかかり、施工不良を起こす可能性があるため施工不可です。
雨の日は通常の雨で湿度80~90%程度、土砂降りの雨で90%を超える程度にまで湿度が上がります。したがって、雨の日は外壁塗装の施工はできません。
低温
気温5℃以下の環境では塗料の乾燥が不十分になる可能性があるため施工不可です。
強風
強風の日は外壁に砂埃が付きやすいため、施工できない場合があります。
また、強風は足場の上での作業は危険になるため、安全を確保するために作業を中止することもあります。
外壁に深刻な劣化が起こっている場合はできるだけ早く対応する
外壁塗装の剥がれや幅0.3mm以上の大きなヒビがあるなど、深刻な劣化を見つけた場合は季節を待たずに早めに外壁塗装業者に連絡するようにしましょう。
ベストシーズンに塗装を依頼したいと考えるかもしれませんが、混み合っている場合、ベストシーズンに必ずしも工事ができるとは限りません。
その間、劣化は進んでいきますので、早めに業者に現地調査を依頼し、補修を行った方が安心です。
希望する季節を決めて塗装を計画する
外壁塗装は基本的には1年中依頼できますが、施工条件を満たしにくい季節もありますので、お住いの地域の天候を考慮して依頼することが大切です。
また、希望する工事時期がある場合は、事前に計画しておき、早めに依頼すると希望どおりの日程で工事が完了しやすくなります。